内容説明
再審の末に逆転無罪となった事件が続いている。多くの場合、無罪の決め手は、事件当時とは比較にならない進歩を遂げたDNA型鑑定である。では、DNA型鑑定はどこまで信用できるのか?DNA型鑑定に落とし穴はないのか?数々の裁判で医学鑑定に携わってきた法医学の第一人者が満を持して明かす、司法の問題点!
目次
第1章 再審無罪事件(袴田事件 死刑判決事件の再審決定…事件後四八年;東電女性会社員殺人事件 無期懲役のネパール人の苦悩…一六年;足利幼女殺害事件 無期懲役の幼稚園バス運転手の苦悩…一七年;布川事件 再審無罪まで四四年;氷見事件 誤認逮捕の強姦・強姦未遂事件)
第2章 再審開始が争われている事件(福井女子中学生殺人事件 再審開始決定がなぜ覆る;飯塚事件 死刑が執行された事件の再審請求;姫路郵便局強盗事件 ナイジェリア人のDNA型鑑定)
第3章 注目されるワイセツ事件(電車内ワイセツ事件 審理の問題点;温泉場ワイセツ事件 DNA型鑑定の評価;ある痴漢事件の証拠の評価 埼玉県職員の痴漢容疑)
第4章 再審無罪に関する問題点(DNA型鑑定の歴史と大きな誤解;日本におけるDNA型鑑定の進歩と問題点;神酒事件)
著者等紹介
押田茂實[オシダシゲミ]
1942年、埼玉県生まれ。東北大学医学部卒業。日本大学医学部法医学名誉教授。医学博士。さまざまな犯罪事件に関わる法医学解剖、DNA型鑑定、薬毒物分析、重大事件・災害における遺体検索、医療事故の解析・予防対策など、40年以上にわたって法医学現場の第一線で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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