内容説明
一人息子が志願したのは、ドイツ陸軍の中でもっとも訓練が厳しい歩兵部隊の山岳隊だった。ドイツ人の父親も若き日に訓練を受けた部隊に入り、厳格な指導の下でカリキュラムをこなす九カ月の特訓が始まった。弱音を吐いて脱落することになれば挫折感が一生残り、本人の苦しみは計り知れない…。心配する母親をよそに、十八歳の息子は兵舎でさまざまな経験を積み、一人前の男となって戻ってくる。その間、息子は何を学び、何を得たのか。本書は、詳細な情報を元に、一人の青年の成長を書き留めた日本人母の記録である。
目次
第1章 息子の茂・ベンジャミンのこと(ミュンヘンで育った一人息子;ドイツの特徴兵制と、その召集状;息子の選択―「ぼく、兵役に行くよ!」 ほか)
第2章 一般基礎教育、始まる(帰ってきた息子の顔が変わっていた;共同生活が始まり、緊張の第1週目;行進と挨拶の練習 ほか)
第3章 エーデルヴァイスの花、ドイツ山岳隊23のシンボル(エーデルヴァイスのバッジの由来;迫撃砲部隊の照準手に配置される;ある日、息子の部屋で問題が起きた ほか)
著者等紹介
永冶ベックマン啓子[ナガヤベックマンケイコ]
1949年、岐阜県生まれ。ドイツ・ミュンヘン市在住。聖路加国際病院勤務後、イギリスに語学留学。ドイツ・バイエルン州立通訳研究所を卒業した後、通訳として活躍する。ドイツの製薬会社の日本担当営業も務め、ドイツ人による管弦楽団のマネージャーでもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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