祥伝社新書
息子がドイツの徴兵制から学んだこと

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  • サイズ 新書判/ページ数 172p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396113520
  • NDC分類 393.2
  • Cコード C0237

内容説明

一人息子が志願したのは、ドイツ陸軍の中でもっとも訓練が厳しい歩兵部隊の山岳隊だった。ドイツ人の父親も若き日に訓練を受けた部隊に入り、厳格な指導の下でカリキュラムをこなす九カ月の特訓が始まった。弱音を吐いて脱落することになれば挫折感が一生残り、本人の苦しみは計り知れない…。心配する母親をよそに、十八歳の息子は兵舎でさまざまな経験を積み、一人前の男となって戻ってくる。その間、息子は何を学び、何を得たのか。本書は、詳細な情報を元に、一人の青年の成長を書き留めた日本人母の記録である。

目次

第1章 息子の茂・ベンジャミンのこと(ミュンヘンで育った一人息子;ドイツの特徴兵制と、その召集状;息子の選択―「ぼく、兵役に行くよ!」 ほか)
第2章 一般基礎教育、始まる(帰ってきた息子の顔が変わっていた;共同生活が始まり、緊張の第1週目;行進と挨拶の練習 ほか)
第3章 エーデルヴァイスの花、ドイツ山岳隊23のシンボル(エーデルヴァイスのバッジの由来;迫撃砲部隊の照準手に配置される;ある日、息子の部屋で問題が起きた ほか)

著者等紹介

永冶ベックマン啓子[ナガヤベックマンケイコ]
1949年、岐阜県生まれ。ドイツ・ミュンヘン市在住。聖路加国際病院勤務後、イギリスに語学留学。ドイツ・バイエルン州立通訳研究所を卒業した後、通訳として活躍する。ドイツの製薬会社の日本担当営業も務め、ドイツ人による管弦楽団のマネージャーでもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Riopapa

6
ドイツに徴兵制があることは恥ずかしながら知らなかった。兵役につけない場合は福祉に携わるというのはいい考えかも知れない。自分の大学時代を振り返ると、国のことや将来のことを考えさせられる機会がなかったので、ドイツの制度も悪くないと思う。2014/05/24

Mikarin

5
同じ敗戦国でも島国の日本と地続きのドイツとでは平和と国の安全を守るという考え方にかなりの違いが出る良い例。2015/11/08

takao

4
ふむ2024/03/10

lop

3
徴兵制から考える教育な内容でしたが、納得でした。もともと徴兵制して自分も含め日本人は心も体も鍛えた方がいいと思っていたのですが、兵役をしない人は奉仕活動やきつい労働をやると書いてあったので、素晴らしいと思いました。 精神的にも鍛えられるし、失業対策や働きたくないって言う対策にもなると思いました。 あとはやってみたら自分に向いていたとか可能性も探せるし、徴兵は難しいけれど、国が主体となってきつめの労働に従事させる制はありだと思いました。2015/04/19

まりも

3
徴兵制といえばとかく直ぐに交戦するように感じる方が多いが、若者を一定期間鍛える制度として有効だと思う。ただしそれには国家が国民を責任を持って守りシビリアンコントロールをしっかりしてもらうことが必要だ。大人の国家。対して日本は臭いものにフタをしたい幼児のような国家だ2013/12/30

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