内容説明
『マクベス』って、結局どんな話?「最悪だなどと言えるうちは、まだ最悪ではない」って、どの作品に出てくるセリフだった?日本人は意外と知らない。欧米人は、誰もが知っている。それが、シェイクスピア!これ一冊で、シェイクスピアの作品世界が見渡せる…戯曲40作品、さらに詩作品も収録。
目次
四大悲劇
その他の悲劇
喜劇
歴史劇
問題劇
ロマンス劇
詩
著者等紹介
河合祥一郎[カワイショウイチロウ]
1960年生まれ。東京大学文学部英文科卒。東京大学大学院より博士号、ケンブリッジ大学よりPh.D.取得。東京大学教授。主著に『ハムレットは太っていた!』(白水社、サントリー学芸賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイ
106
オセロとマクベスでさえ登場人物があやふやだったり、ハムレットはデンマークの王子であるようにどの国がどの作品の舞台であるのかもこんがらがっているので、これはいいと手に取った。河合祥一郎氏の解釈であるというところは免れえないのだとしても、1度読んだ作品を思い出すのにとても良い。人物相関図もわかりやすい。最後にソネットまであるのも素晴らしい。松岡訳の最後に解説として河合祥一郎氏が書いてある作品が多かったが、それでとてもバランスが良かったのだなと改めて納得した2023/01/20
れみ
82
週末に「マクベス」観に行くので「マクベス」読む前に「マクベス」のところだけ。ものすごく簡潔で読みやすいけどあまりにも簡潔すぎる^^;でも相関図がついてるところがありがたい。解説のところに黒澤明さんや蜷川幸雄さんと一緒に萬斎さんの名前が出てきてオオッと思ったけどこの本河合祥一郎さん(萬斎さん演出のいくつかのシェイクスピア作品の台本作成に携わる)の本だった。さもありなん^^;2016/06/14
いたろう
60
日本におけるシェイクスピア研究の第一人者、河合祥一郎氏による、シェイクスピアの戯曲全40作のあらすじと詩篇の解説。今までまともに読んだシェイクスピアの本はあまり多くはないが、映画化された作品を何作も観ているので、何となくたくさん読んだような気になっていた。それでも、40作もあったとは知らなかった。それを今更全部読むのは大変なので、せめて教養程度に、あらすじだけでもと手に取ったが、話を短くしても、いや短くしたからこそ、登場人物が多すぎて、なかなか理解が大変。この本は、一遍に読むのではなく、辞書的に使うべき?2020/10/18
れみ
57
シェイクスピア作品すべてについて、あらすじと解説や人物相関図そして名台詞が網羅された内容。それぞれの作品を知る最初のきっかけとしてはいいかも。歴史劇の何作かが登場人物が重なりながら続いていて興味深かった。あらすじを読んでお話が面白そうだと感じたのは「テンペスト」かな。2015/01/14
ころこ
39
シェイクスピアは引用されることが多いので、その時の確認用に重宝しそう。作品背景、代表的なセリフ、四大悲劇や喜劇、詩などのまとまりごとに簡単な解説があり、それを読むだけでも色々な発見があった。この機会に色々と調べてみると、全集があって、その他に白水社とちくま文庫で個人全完訳が2種類も出版されていることに今さら気付く。『存在と時間』を何回も訳しているのもそうだが、シェイクスピア全集を普及用に2種類も入手することができる言語圏も日本語だけではないだろうか。2022/10/29
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