祥伝社新書
禅が教える「大人」になるための8つの修行

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  • サイズ 新書判/ページ数 241p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396113155
  • NDC分類 188.84
  • Cコード C0214

内容説明

本書は、道元禅師『正法眼蔵』の最終巻「八大人覚」について、ドイツ人禅僧がいまの視点からわかりやすく説いたものである。「八大人覚」には、「本物の大人」になるための八つのポイントがまとめられている。大半の人が「大人」になれずに死んでいく。この一冊を読めば、「人生」がわかる。あなたも「大人」になりたくなる。

目次

序 「諸仏はこれ大人なり」―「大人」になるための修行
1 「少欲」―執着しないように
2 「知足」―手放すように
3 「楽寂静」―よそ見をしないように
4 「勤精進」―いつも自分の頭で考えるように
5 「不忘念」―観じつづけるように
6 「修禅定」―集中するように
7 「修智慧」―実践しながら生きるように
8 「不戯論」―言葉にとらわれないように
結 「あとがき」―「大人」になっていない自分を振りかえって

著者等紹介

ネルケ無方[ネルケムホウ]
1968年、ドイツ・ベルリン生まれ。禅僧。曹洞宗・安泰寺堂頭。ベルリン自由大学日本学科修士課程修了。1990年、京都大学への留学生として来日。1993年、出家得度。2002年より現職。国内外の弟子たちとともに、修行三昧の日々を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さっちも

15
道元の正法眼蔵87巻のトリ、ラスト巻の八大人覚の1500字を解説している。小欲、知足、楽寂静、、、などの8項目の教えがあり、なぜそうすべきか、そう考えるかを仏教哲学から紐解いている。拾った財布を警察に届けるとか、公共のスペースを綺麗に保つとか、日本人が何気にする個人を超えたところの道徳観に仏教哲学があることが分かる。滅私を主張する仏教と、自我を尊ぶキリスト教とでは世界の見え方がまるで違うし、そこから導きだされる価値観も違う。日本論の要点だと思うので多くの方に読んで頂きたい1冊。禅について得るものが多かった2017/11/14

rigmarole

11
印象度B+。「八大人覚」そのものについては知らなかったものの、諭されている内容は概ね既知でした。なので復習して、再反省する機会になったと言えます(悲しいかな相変わらず凡夫である自分に気付く)。一つ本書で理解を改めたのは、「念」について。坐禅では無念無想かと思っていたら、単に「心意識の運転を停(や)め」るだけではなく、心を静めて集中し(「定(じょう)」)、意識を働かせて世界を直観して洞察する、これが「念」であり、坐禅の神髄であるということ。とまれ、いずれ『正法眼蔵』の大著に取り組まなければと思った次第。2024/04/05

tsubomi

5
2014.08.14-09.08:「八大人覚(はちだいにんがく)」についてわかりやすい言葉で解説した本。一番印象に残ったのは、「自分の頭で考えることの重要さ」と、そうは言っても、最も大事なのは「理屈や理想論だけを語るよりも実践するのが大事」ということです。特に、理屈抜きで目的もなしで座禅を組む、それも瞑想するのではなく、とにかく無の境地で座禅を組むということの偉大さに気づかされました。私を含めて頭でっかちな現代人には理屈より身体感覚のほうが重要だと最近思い始めていたので、ちょっとタイムリーな話題でした。2014/09/08

らららー

4
禅の難しさと自分を律する厳しさがよく分かりました。筆者はドイツの人ですが、日本人以上に日本人らしい感性があり、その点が素晴らしいと思いました。2019/12/02

しゅはり

1
面白かったです。2013/06/16

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