内容説明
本書が描くのは、大人気の韓流歴史ドラマからではけっしてわからない、悲惨な歴史の真実である。『朱蒙』や『太王四神記』などの主人公、将軍、庶民の本当の姿はどうだったのか。朝鮮半島の歴史に精通する著者の手による、本当の歴史ドラマがここにある。
目次
第1章 古朝鮮という虚構
第2章 加羅国の始祖・首露王
第3章 高句麗の王・広開土王
第4章 百済最後の猛将・階伯将軍
第5章 善徳女王
第6章 大祚栄
第7章 張保皐
第8章 王建
第9章 李氏朝鮮の祖・李成桂
著者等紹介
豊田有恒[トヨタアリツネ]
1938年、群馬県生まれ。島根県立大学名誉教授。若くしてSF小説界にデビュー。歴史小説や社会評論など幅広い分野で執筆活動を続ける一方、古代日本史を東アジアの流れのなかに位置づける言説を展開する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こぽぞう☆
15
流行りの韓流ドラマと絡めて韓国(朝鮮半島)の歴史を語る、と言ったところか。韓流ドラマはほぼ見たことないのだが、韓国人が語らない、李氏朝鮮時代について知りたくて読んだ。両班階級が人口の半分を占めるに至った経緯、豊富時代に攻め込まれた理由、面白い。李氏朝鮮、もっと早く瓦解しなかったのが不思議である。2018/08/27
Gummo
7
韓国歴史ドラマと実際の歴史あるいは神話とを比較しながら朝鮮半島の歴史について概観した本。「朱蒙」「太王四神記」「ケベク」「イ・サン」など、エンターテインメント性に優れた韓国歴史ドラマは自分もよく見る。実際の歴史のほうが怖いと筆者は言うが、拷問とか陰謀とかドラマも結構怖いものがあるのだが(笑)。さて、本書で興味深かったのは、①倭国は朝鮮半島南部から九州北部にまたがる勢力だった、②渤海は親日国家だった、③李朝時代、仏教が弾圧され都から寺が消えた、④19世紀半ば人口の半数近くが両班だった、など。2013/02/08
ja^2
3
韓流歴史ドラマと史書に基づいた実際の歴史を同時並行的に紹介するかたちをとっているのだが、読んでいると、その部分がドラマの話なのか、実話なのかが混乱する。▼それはともかく、彼我の国民性の違いが何からくるのかは、よく分かった。朝鮮半島は近世まで960回、およそ2年に一度侵略されていると言うのだ。それに比べ、日本は近世まで3回しか対外戦争をしていない。その違いである。▼著者が指摘するように、こんな幸せな国は地球上で日本しかないかもしれない。その結果、我々は安全保障オンチになっているのだ。2013/01/14
chi
3
韓国ドラマと史書を比較し、実際の歴史はどうだったのか、また、韓国人が何故反日なのかについて持論がかかれている。韓国ドラマは、あまり見たことないけど、史実を視聴者受けするように造り変えて、それが本当の歴史だとしているドラマって・・・でも、ちょっと見てみたいかも(*^^*)。2012/12/23
takehiro
2
韓国の歴史ドラマにちょっと興味出て来ました。2013/10/14
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