祥伝社新書
源氏と平家の誕生

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  • サイズ 新書判/ページ数 250p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396112783
  • NDC分類 210.38
  • Cコード C0221

内容説明

なぜ、源・平の二氏が現われ、天皇と貴族の世を覆したのか?古代史を得意としてきた著者が着目したのは、天皇だった。天皇という制度はいかにして生み出されたか。そして、この制度が結果として武家社会の誕生の糸口となったのは、なぜなのか。その中から、とくに源氏と平家の二門が現われてきたのは、なぜなのか。蘇我氏、持統天皇、長屋王、光明皇后、東北の名もなき俘囚…古代史の立役者たちが、500年もの年月を越え、武士の時代と結びついてくる。

目次

第1章 武士が主導権を握った瞬間(源氏と平氏は、天皇の末裔;鳥羽法皇の予言;いがみあう天皇家;露骨な天皇外しへ ほか)
第2章 関東で力を蓄える武士たち(関東の覇者は、平氏だった;古代から続く臣籍降下;藤原氏は、何を恐れたか;武士の始まり;なぜ俘囚たちを束ねられたのか ほか)
第3章 天皇家と藤原氏の権力闘争(親が討たれても、子が討たれても戦う坂東武士;荘園の正体;中央に寄進すればするほど、在地領主も潤った;「摂関家」の誕生;藤原良房の特別待遇 ほか)
第4章 つくられた権威―天皇の謎(「藤原の血」;藤原氏の本性;『竹取物語』に隠された「天皇の藤原嫌い」;天皇は、真の権力者だったのか ほか)

著者等紹介

関裕二[セキユウジ]
1959年、千葉県生まれ。歴史作家。『聖徳太子は蘇我入鹿である』でデビューしたのち、日本古代史を中心に、ユニークな視点から執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fseigojp

9
蝦夷や隼人と大伴・阿部の意外な友好性が面白い 2024/01/02

犬養三千代

8
古代からの東国は意外と豊かだった。同じことを繰り返し述べられていて少し残念。藤原不比等の陰謀論ばかりが頭に残った。2023/02/16

Kamabonz

8
古代史専門の作家が源平を書くのか〜と思って、手に取りましたが、結局、お得意の天皇家対藤原氏の話になっちゃいました。 天皇の三世孫を臣籍降下させたのは、摂関家で権力を独占させる策略としたところはうなづけました。 また、藤原氏に左遷された古代史族が地方に下向している状況に臣籍降下した皇族が下向するので、受け入れられやすい環境だった、というのにも、なるほど〜と感心させられました。2016/03/19

まっし

7
源氏と平家を扱いながら実は藤原氏や皇族の権力争いが描かれていました.歴史にあまり詳しくない僕でもそれなりに読むことができました.中臣鎌足の正体がさらっと書いてありましたが,僕はけっこう驚きました,知らないことが多すぎて恥ずかしい限りです.2014/02/15

中年サラリーマン

6
常々、源氏と平家ってどっからきたん?と思っていましたがそれに答える本。天皇家と藤原家の確執、そしてその確執のルーツが大化の改新までさかのぼるという著者の考えではあるが、うすっぺらい知識でなかった僕の古代史の知識がなんか生身の感覚をもって捕らえられるような感じで読み進めることができとても面白かった。2012/06/13

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