内容説明
ブッダが入滅するまでの最後の旅を記録したお経である『大般涅槃経』。この経典の最大の特徴は「ブッダが最も伝えたかったことが凝縮されている」ところにある。本書では、このお経を従来日本で流布していた漢訳仏典(『涅槃経』など)ではなく、パーリ語原典である『マハー・パリニッバーナ・スッタンタ』から超訳。死に臨むブッダが最後に伝えたかった「遺言」のエッセンスをわかりやすく解説し、あわせて印象的な言葉をピックアップした。
目次
第1部 ブッダ最後の旅の物語―何を考え、何を遺そうとしたのか(釈迦国の滅亡―ブッダはなぜ旅に出たのか;ブッダの旅立ち―国や組織が滅亡しないための教え;教えの本質について―「わたし」と「仏」の関係;死を予感しての輝き;死を決定づけた「最後の食事」;ブッダでさえ、死は苦しい;ブッダの最期―臨終の言葉と八つに分割された遺骨)
第2部 超訳ブッダの遺言(人生は楽である;道の人であるために;仕事に役立つ戒律;ご利益について;自然とともに;対話すること;最期の言葉)
著者等紹介
川辺秀美[カワベヒデミ]
作家。株式会社スカイライター代表取締役。1968年横浜市生まれ。立教大学文学部ドイツ文学科卒業。高野山大学大学院修士課程密教学中途退学。就職情報会社、出版社を経て独立。「編集」というコンセプトを社会に還元するために、執筆・出版エージェント・人材教育を中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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