内容説明
日本列島は、古戦場の宝庫だ。特に各地の戦国大名が隣国を切り取り、版図の拡大に血道をあげた戦国時代―。渓谷、川筋、平野のそこかしこで軍団の生死を懸けた戦いが繰り広げられた。今は地形だけが残るそんな古戦場を訪れると、兵たちの息づかい、戦場の喧騒、硝煙の臭いが伝わって来、動乱の歴史を実感する。全国の古戦場をくまなく歩き、現地で取材を重ねてきた作家が、30の古戦場を選んで紹介。
目次
第1章 東北・関東の古戦場(国府台の戦い―北条vs里見;人取橋の戦い―伊達vs蘆名・佐竹・相馬・石川など連合軍 ほか)
第2章 中部・北陸の古戦場(上田原の戦い―武田vs村上;戸石城の戦い―武田vs村上 ほか)
第3章 近畿の古戦場(姉川の戦い―織田・徳川連合軍vs浅井・朝倉連合軍;三木城篭城戦―羽柴vs別所 ほか)
第4章 中国・九州の古戦場(郡山城の戦い―尼子vs毛利・大内連合軍;月山富田城の戦い―大内・毛利vs尼子 ほか)
著者等紹介
井沢元彦[イザワモトヒコ]
1954年、愛知県生まれ。早稲田大学卒業後TBSに入社、報道局に勤務する。80年『猿丸幻視行』で江戸川乱歩賞受賞。以後、歴史推理小説の分野で活躍する一方、日本史と日本人の謎に迫る評論活動を精力的に展開している。歴史についての鋭い考察は「井沢史観」とも称され、代表作『逆説の日本史』は、現在も連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kiyoshi Utsugi
17
井沢元彦の「戦国の古戦場を歩く」を読了しました。 作家の井沢元彦が現地で取材を行って30の古戦場を紹介しています。 東北・関東の古戦場だと摺上原の戦い、小田原城の戦いなど。 中部・北陸の古戦場だと川中島の戦い、桶狭間の戦い、関ヶ原の戦いなど。 近畿の古戦場だとあねがわの、天正伊賀の乱、山崎の戦いなど。 中国・九州の古戦場だと厳島の戦い、岩屋城籠城戦、戸次川の戦いなど。 今の騒動が落ち着いたら、行ってみたくなるような古戦場ばかりでした。2020/04/10
ドナルド@灯れ松明の火
13
色々な戦国時代の合戦の状況が冷静に描かれている。中高の日本史では主な戦いとその時の総大将の名前位しか教わらなかったし、それ以上知ろうとしなかった。今、それぞれの戦いのときの大将以外の軍監や後見やら寝返った小藩の城主などの戦いぶりを読んだり、またドイツのメッケルがワーテルローの戦いに匹敵すると評価した関ヶ原の戦いの布陣図など極めて興味深い。しかし布陣やそれぞれの軍の能力もさることながら、間諜、裏切り、寝返り工作、自惚れ、功を焦る等様々な要因も勝敗に影響を与え、戦は一筋縄ではいかぬものだと改めて実感した。2012/03/07
Mzo
4
今後のドライブのお供に。関が原なんて何度も通ってるのにじっくり歩いたことないからなぁ。今度ゆっくり行ってみよう。2011/04/23
Jimmy
2
あまり期待はしていませんでしたが、やはり馴染みのない合戦はどう説明されてもあまり興味が沸かないか、と言いながらもう少し解説が細かい(そりゃあ史料的に無理でしょうけどね)と興味も引っ張られるのでしょうが、ちょっと一つ一つが浅い、というのか。2021/02/27
恵
2
監修者の自説と違う内容が出てくるのには、少し笑えた。満遍なく地域を分散してるという点では、評価できるかも。2011/03/05
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- 和書
- 地中海学研究 〈44〉