感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
禿童子
10
憲法九条に批判的な軍事アナリストの防衛論、ただし民主党政権時代の本なので幾分記述が古い点はやむをえないか。水陸両用車の導入による離島防衛は著者の提言に近い線で整備が進められている。清谷さんの考えでは、「専守防衛」にこだわると重武装中立で国民の犠牲が大きくなる。核武装のメリットとデメリットを論じている点に興味がひかれたが、本質的な議論になっているかは疑問。「核武装をしてから核兵器削減を訴える」という奇策は本末転倒と思われる。「使えない武器」と言う一方で「戦術核」の可能性を論じるのは矛盾では?議論が中途半端。2016/05/24
ceskepivo
2
国土保安隊の設立、屯田兵制度の再開等の著者の主張を「非現実的」という一言で片付けるべきではない。そもそも、今の日本人の中で「どうしたら国を守ることができるのか」と真剣に考えた人はどれくらいいるのだろうか。国防について、小中学生の時代から教えるべきではないだろうか。2010/04/11
Teo
2
日本の安全保障は色々な物から目を逸らしてここまでやって来た。この本ばかりではないが、こう言う本でも読んでもういいかげんにきちんと向き合うべきだろう。最後の章の提案で国土保安隊の発想はいいと思う。一方屯田兵は無理だろう。軍役だからこそ志願者も居るだろうが、これに農業も加わった場合今の日本人でそこまでやる気概のある人間はほとんどおるまい。2010/03/03
あらあらら
1
最近、本になってない。プログとかで喧嘩ふっかけてた方がもうかるのかな2010/07/28
ぽをる
1
この本を読んでいると、自衛隊を「軍」と呼べないもう一つの理由が見えてくる。そもそも存在自体が憲法による矛盾を抱えたまま。こんな平和ボケ(使い古されたセリフだけどマジで国民はボケてる)した国家、世界のどこを探しても日本以外にない。「今更他国が攻めて来るワケない」は甘え。攻め方には色々ある。ナショナリズムに迎合しるワケじゃないけど、自国の領土の大切さはもっと国民に自覚させるべき。2011/02/25