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祥伝社新書
知られざる日本の恐竜文化

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  • サイズ 新書判/ページ数 273p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396110802
  • NDC分類 457.87
  • Cコード C0276

内容説明

恐竜はいつの時代も子供たちに大人気で、毎年のように開催される恐竜展は何十万人、時には一〇〇万人もの観客を動員している。「恐竜ビジネスは、きっとビッグビジネスに違いない!」―しかし、それは傍らから見た虚像にすぎないようだ。恐竜をよく理解せずに恐竜展を主催する大手マスコミ、コスト偏重による粗製濫造本、模倣とパクリが横行する商業イラストレーション、瀕死の恐竜ジャーナリズム…。著者が自らの体験と取材を通して明らかにする恐竜業界は、一般のイメージと乖離した世界だった。恐竜は日本人に本当に理解されているのだろうか。日本の特異な恐竜文化のありようと問題点、恐竜学のあるべき姿を展望する。

目次

第1章 経済的側面から見た恐竜文化(恐竜マーケットという幻想;資本主義と相容れない恐竜オタク ほか)
第2章 恐竜ブームの虚像と実像(恐竜情報大国・日本;日本人は本当に恐竜を認知しているか? ほか)
第3章 恐竜学はオタクの科学(恐竜ファンのヒエラルキー;そもそもオタクとは? ほか)
第4章 日本の恐竜文化は、今(突出する日本の恐竜アート「恐竜フィギュア」;恐竜フィギュアの夜明け ほか)
第5章 恐竜学はどこへいく(恐竜学はなんの役に立つか;恐竜学と環境論の接点としての「大絶滅」 ほか)

著者等紹介

金子隆一[カネコリュウイチ]
1956年、神戸市生まれ。中央大学卒業。サイエンスライター。TVの科学番組・イベントの監修などでも活躍し、有限会社「コンタクト」主査、古脊椎動物学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gachin

3
著者のことは信用のおける科学ライターとして知っていたが、恐竜オタク・恐竜業界の裏方としてもとても尊敬できる人物だった。いろいろと誰かさんの痛いところをハッキリとつついてくれているのが痛快。「一角の恐竜オタクは恐竜に萌えていない」という氏の意見は至言。造形家の松村しのぶのインタビューが良かった。分岐分類アレルギーは、当時(僕が研究を始める前の時代)の乱用研究者を見れば少しは共感できるのかもしれない。が、そもそもの理念を理解していないようにも思えた。科学コミュニケーターは研究者崩れでなく氏のような人がやるべき2020/02/16

そーすけ

2
オタクの戯れ言。本にする価値無し。門外漢からしたら、やたら誰かを批判する攻撃的な文章を読まされて、驚き唖然とするしかない。第1章で恐竜展ビジネスについて書かれていて、裏付けとなる資料があるのかと思ったら、ぜんぶ推測。妄想。天体衝突説を否定。「特に小・中学生は、周囲から恐竜博士とおだてられ、頭に血がのぼって道を踏み外すことも多い」(P.107)とか、どうしてここまで攻撃的なのかね。2022/09/19

ゆずこまめ

1
恐竜オタクの熱意にちょっとひるむが、それも恐竜愛ゆえか。確かに恐竜展なんかでは正確な展示をしてもらいたい。2022/10/12

hiro

1
日本における"恐竜学"の現状を憂いた本…に見せかけながら、いま改めて読むとオタクの個人的な恨みつらみを並べた本以上のものではない。考えてみれば、この著者の本はこれを最後にすっぱり読むのをやめてしまった(古いものに関しても)。

黒胡麻

0
日本の恐竜業界周辺のお粗末な現実を嘆いている。海外の研究者にアニオタが多いという話が面白い。2012/11/11

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