内容説明
旅情推理作家である著者に、そば屋への“転身願望”が芽生えたのは十年前。だが、全国の名店を食べ歩き、そば職人たちを取材し、そば関係の著作を上梓したものの、そば打ちの実技だけは未体験だった。これでは夢は叶えられない―五八歳となった今秋、決然とそば屋修業に挑んだ記録が本書である。期間は一週間、はたしてその成果は…。初めて知ったそば屋の舞台裏に加え、転職成功者の声、出店開業マニュアルなど、最新そば情報を満載して贈る、そば愛好家&そば屋志願者必携の一冊。
目次
第1章 なぜいま、「手打ちそば」か
第2章 期待される「そば屋」像
第3章 実践!そば打ち修業一週間
第4章 転職成功者、かく語りき
第5章 「そば屋」の歩き方
第6章 「いざ出店」の準備と勘所
著者等紹介
金久保茂樹[カナクボシゲキ]
1947年、東京生まれ。70年より「旅と鉄道」誌を皮切りに様々な雑誌で執筆。紀行作家、料理評論家として活躍後、99年『“龍の道”殺人事件』で推理界にデビュー。旅情、美食、鉄道トリックの三位一体の興趣が話題を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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B.J.
11
●成功するための方策は、熱意・感性・感謝の気持ちだと思う。 ●手打ち蕎麦は、そもそもの加水量からして、機械製麺とは比べものにならないほど多量。含有水分の多いものは、含有水分の少ないものよりも早くゆだる。茹で時間が短くて済むということは、麺類の場合、1本1本の麺の中心部にまで浸透して煮えた状態となるまで時間がかからないので、表面が煮くずれることを防げる。その結果、口当たりや舌触り、のど越しの快さとなって生きてくる。更に、茹で時間の短さは、風味が飛ぶことをも防ぐ。・・・本文より2020/02/22