感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hatayan
41
2005年刊。「平成の市町村大合併」を朝日新聞の記者が解説。「寝転がって読めて、2時間で平成大合併がわかる本を」との編集部からの注文どおり、雑学が主。「中央」「美郷」といった無味乾燥な地名が好まれる背景、合併により村が消えた都道府県といった地理ネタから始まり、合併の思わぬコスト、合併後に住民自治が模索される現場の様子を伝えます。合併の仕掛け人とされる野中広務、元副総理の後藤田正晴へのインタビューも収録。コンパクトながらも要所を押さえ、全国紙のデータとネットワークを駆使していると思わせるものがあります。2020/08/03
あらあらら
12
大合併から数年経つが、いまだに新しい市の名前を旧名に変換しないとわらかない。最近、少子化で将来消える自治体が話題だし、まだまだ合併しなきゃいけないのか。などと考えさせられました。2014/10/27
ちくわん
9
2015年11月の本。平成の大合併で「村」が消滅。13県で「村」がなくなり、気が付けばわが県も4つになっていた。しかし、「村」イコール懐かしの故郷的なノスタルジーを捨て去って、今からの地方自治に取り組んでいかなければならない。さっと読み。最後は後藤田正晴氏のインタビュー。「ハコモノ」は、今も「ハコモノ」でなければダメなのか?かといって建っている建物をどうするか?難しい。2019/08/24
かつばやし
6
平成大合併というテーマは良いのだが、全体的に事例の羅列に終始し、一貫した主張が頭に入ってきづらい。結局のところ、地方交付税に頼る体質を一新し、地方が主体的に自治に取り組む土台を作るという点がこの政策の肝である。机上では簡単に思える合併も、地方の市町村それぞれが抱える地理的・文化的要因があいまって、かなりの混乱があったようだ。自分は長野県に住んでいたが、全国で一番村が残っているとの記述があり、山に分断された村々が合併することの難しさを感じた。2015/12/27
海星梨
5
今の現状はこうなんですよと小トピックごとに丁寧に述べられている。法律や条例や機関の構成やといったことにはなるたけ触れないようにしてあるので、そこが物足りない。紹介されている村や島に行ってみたいと思う気持ちが強い。2019/06/13
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