感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kikuyo
2
現代では、望遠鏡は超大型化し最新技術を駆使した銀河の画像は鮮明だ。しかし同時にこれが本文中の「知恵の悲しみ」と言うのだろうか。 望遠鏡が無くても、いにしえの人々は星空を見上げ唄を詠み物語を紡いできた、そこにはロマンがあふれていた。メロスが出発したその時、天の川は川幅ひろく明るく雄大、満点の星空であった。「天の川の西の岸にある水晶のお宮」(宮澤賢治、双子の星)はさそり座の μ星という二重星。美しく澄んだ夜空を眺め詩的幻想にひたる楽しみ、そして子供の頃の無邪気な心を取り戻せる。素敵な星空散歩が出来た。2015/11/21
まさ
1
名作の登場人物が見た宙、作者が見た宙、読者が眺める宙。この本を通して夜通し語れるくらいの物語が生まれそう。星や月がくっきりと眺められる冬だからなおのことそう思うのかもしれない。興味のある作品部分だけでも十分満足できます。2016/12/23
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
0
☆×4.5…ちょっと時間を忘れられる作品。星空というものは本当に気持ちが落ち着くものです。面白かったのは昔は星空を見る、という概念があまりなかったのですね。それと今の星空と昔の星空は違っていたということ…この本だけでもいろいろなことを知ることができます。そして思い知ったのはある時期の本の詳細を全然知らなかったということ。でも知ることができただけよしとしよう…2012/06/12
コハル
0
星の和歌が少ないなぁと思って色々調べている時に出会い図書館で。自分も天文学者になりたいと10年ほど前には本気で思っていたのでまた少し再熱しそうです。天文学者の道は諦めてしまったのですが高校の国語の先生を目指しています。星と文学、宇宙と言葉、近いものにできたらいいなぁと思っています。和歌こそ少ないですが更級や右京大夫集などには夜空の描写がある事が分かりそちらも読んでみようかなと思います。現代の小説で星や宇宙を題材にしている物は多いのでそこもとっかかりに何か調べられたらいいなと。借り本だけど買おうかな…。2019/07/02