出版社内容情報
維持管理のかからない「緑の空間」をつくるための身近な手法を機能・部位・方法に分けて解説する。巻末に「植物リスト」掲載。
内容説明
どうしたら、うまく緑とかかわっていけるのか。本書は、容易な維持管理作業を前提として従来の緑の技法や知識を整理し直し、現代にあった「緑の空間」をつくる本である。
目次
1章 緑の空間に求められる3つの機能(くぎる;つなげる;かこむ)
2章 緑の空間をつくる3つの部位(緑の床をつくる;緑の壁をつくる;緑の天井をつくる)
3章 緑の空間をつくる方法(アプローチをつくる;小さな森をつくる;水辺の緑の空間をつくる ほか)
著者等紹介
井上洋司[イノウエヨウジ]
1949年東京都生まれ。1975年工学院大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了。1979年背景計画研究所設立。ランドスケープアーキテクト、景観育成活動/ART in FARM主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マリーゴールド
8
ガーデニングには2つの道があるように思う。一つは、育てたい植物が中心にまずあって、手間暇を惜しまず世話をし、その結果見事に成長した姿に喜びを感じるもの。もう一つは、まず作り上げたい空間があって、緑や花はその空間を構成する材料の一つであるもの。自分自身は後者のタイプかな。といっても実際には普通に花壇で花を育ててるだけだけど。でも、いつかは・・・!という夢だけはある(笑)ので、そういう人間には色々夢が膨らむ楽しい本です。たくさんある彩色されたスケッチも、写真より却って空間のイメージが湧いていいなあと思う。2015/04/20
qoop
3
管理の手間を省く様々な植栽の提案。戸建てより集合住宅や公園向きの作例が多く扱われているため、都市緑化の可能性を知るための参考書のつもりで読んだ。自分に近づけて考えるなら、屋上の藤棚に地上から蔓を這わせていくことで、建物に対する負担を除きつつ屋上緑化を実現するという案が興味深いな、と。2017/09/15
ponnnakano
2
戸建住宅よりも集合住宅などの中規模くらいの建築で使えそうなアイデアが多い印象。実践してみないと身につかないので一個づつやってみたい。法面緑化は大きな斜面の例だったが、小さな庭の端っこをちょっと持ち上げて使うと、実際の緑の量は変わらなくても、目に入る緑の量が増えそうなのでいいかもしれない。虫が嫌い、葉っぱの掃除が大変なので、一本も木を植えたくないという人がそれなりにいるが、一本でも植えてみましょうと根気強く勧めることが第一歩か。2020/03/12
やま
0
庭周りのアイディアがいっぱい。こんなことができると楽しいそうです。2014/10/04