内容説明
情報革命は、人間と建物、人間と都市、そして人間と人間の関係を変えようとしている。何がどう変わり、どういう都市環境、生活環境をつくらなければならないのか―。インフォバーンでつなげられた仮想空間と現実空間とが織りなす新しいタイプの都市の誕生とその未来を、建築専門家の立場から分析した、待望の翻訳書。
目次
1 ガラス線を引く
2 電子アゴラ
3 サイボーグシチズン
4 建築の再構築
5 ソフトシティ
6 ビットビジネス
7 よいビットをめざして
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
YuYu
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現実空間の代替として現れてくるサイバースペースの構造。 このわかりやすい二項対立で論じられており、自分の経験通して考えやすかった。2014/12/23
ksg
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インターネットによるサイバースペースを、『空間』として捉えている人は少ないのではないだろうか。しかし「人間は空間的にのみ存在する」のであり、現に私たちはサイバースペース上に様々な形で明らかに『存在』している。そのヴァーチャルな空間がリアルの空間に取って代わるのか?そうではなく、人間とコミュニティのためのよりよい環境、場を実現するためには、ヴァーチャルな空間とリアルな空間との重なり合いこそが真に考えるべき問題なのである。サイバースペースはまぎれもなく『都市』であり、現実の都市と切り離しては考えられないのだ。2012/06/27
shady0004
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建築の本というより情報系の本という印象が強かった。インフォバーンが都市に与える影響を膨大なケースで考察されていて、よかった。ただ、著者独特の言い回しと翻訳の解釈の違いで読みづらい部分もあった。2011/02/24
Rollin'
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1995年に書かれたビット社会の未来。今になってみて当たっている部分もあれば、はずれた部分も。ただ、情報の流れがこの社会基盤に大きな変更をもたらすことは事実であろう。2010/05/23
KakeruA
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面白かった。拡張現実のような間の世界観が生まれつつある今、さらに論じる必要があると思った。2009/08/17