内容説明
1961年の刊行以来、建築界を揺るがした問題作がついに復刻。磯崎新、伊藤ていじ、川上秀光の3人による「八田利也」が、半世紀を経て再来。21世紀の建築家を一刀両断。
目次
第1章 現代建築家気質―乱世における建築家の哲学
第2章 小住宅ばんざい
第3章 「ばんざい」始末記
第4章 都市住居の未来像
第5章 都市の混乱を助長し破局に到るを待て―大凶篇
第6章 都市再開発は建築家に市場を与えるか
第7章 都市のアミニティを確保するために
第8章 近代愚作論
第9章 巨匠への道―八田利也の哲学
補 八田利也論―建築界妖怪伝のうち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
2n2n
1
今から60年くらい前に発表された論考集の復刻版。前半は、建築家の実態は所詮はこんなものである、という関係者からしてみればブチ切れそうになるのではと思える「ぶっちゃけトーク」であった。しかし終盤で「建築家は愚作を作り続けろ!」という肯定論に落ち着いた点には、ああ、この論考も世の中にある多くの建築批評のように、内輪でお互いに馴れ合っている様と本質的な違いはなさそうだな、と感じてしまった。2012/05/01
どぅまち
0
「はったりや」ユニット語るので、現状に満足する建築家を揶揄しあるいはケンカを売る論調だが、論旨は骨太。建築家の役割とは。ただ小住宅を作って満足していればいいのか、設計組織で生きるべきか個人で圧倒的な力に立ち向かうべきなのか。建築家が社会の潮流から取り残されていてはじり貧になるばかりだ。だから新しい建築家像を模索しなければならないという提言。時代背景は変わったはずなのに建築家を取り巻く環境はさほど変わっていないようだ。2014/11/23
鉄竜
0
タイトルがミスリードっぽい。切れ味が鮮やかな文章。最終章が色褪せない、強烈なアジテーション。特権やコネを使わないやつは怠慢、という主張には同意できる。建築家が文化資本の高い家庭や裕福な家庭から生まれがちな現実はいかんともしがたいのかな2021/01/01




