内容説明
1960年代末から70年代にかけて、全共闘運動が燃えさかる中に、建築少年たちの「梁山泊」が日本各地にいくつもできた。そうした「梁山泊」の中から世界に名を轟かせる建築家が育っていった。本書は、そうした建築家たちと「梁山泊」で出会い、その活動を見続けてきた著者による、いわば「現代建築水滸伝」である。
目次
序章 近代建築批判の行方 メタボリズム以後
第1章 永遠の建築少年―安藤忠雄
第2章 建築の始原へ―藤森照信
第3章 かたちの永久革命―伊東豊雄
第4章 家族と地域のかたち―山本理顕
第5章 セルフビルドの世界―石山修武
第6章 建築の遺伝子―渡辺豊和
第7章 地球に根ざして―象設計集団
第8章 集落から宇宙へ―原広司
第9章 「世界建築」の羅針盤―磯崎新
終章 建築の根源 建築少年たちへ
著者等紹介
布野修司[フノシュウジ]
1949年島根県生まれ。1972年東京大学工学部建築学科卒業。1976年同大学大学院博士課程中退。同大学工学部助手、東洋大学工学部建築学科講師を経て、1984年東洋大学工学部建築学科助教授。1991年京都大学工学部建築学科助教授。2005年より滋賀県立大学環境科学部教授。2011年~2013年日本建築学会副会長。工学博士。1982~2000年『群居』編集長、2002~2003年『建築雑誌』編集長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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