内容説明
コーヒー一杯でひと息、電車に揺られながらひと息。ひと息のたびにページをめくる。そこには無駄な知識の集積が…。居ながらにして建築の世界をめぐる。歴史が僕の上に降り注ぐ。雑学が僕を味付ける。ゆるやかな時の流れの中で…。
目次
用途―クフ王のピラミッドは…墓ではない(かもしれない)。
規模―ピラミッドよりも…大きな古墳が日本にはある。
事件―クフ王のピラミッドは…本当にクフ王のピラミッドである。
事件―東大寺南大門には…鎌倉時代の忘れ物があった。
転用―ムッソリーニは会津に…ポンペイの柱を贈った。
転用―ローマの競馬場は…盗品だらけ。
風俗―ロームの宴会場には…ゲロ吐き場があった。
起源―水洗トイレは…四〇〇〇年前からあった。
規模―日本最古のトイレは…八〇坪を超える巨大なものだった。
風俗―禅宗寺院に入ると…いきなりトイレと浴室がある。〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
風見草
1
よくある雑学本かと思えば、さにあらず。出版社は建築の専門書を得意とする彰国社だ。当然著者集団のメンバーもそこらのライターではなく学術系の専門家だ。雑学本の割りに余白が少ないのは根が専門家だから…?2016/01/30
のぶ
1
ちょうどトリビアの泉がブームだった頃(の少し後かな)に発行された、番組の様式を模倣する形で構成されている、いわば柳下泥鰌本ではありますが、よく見ると出版社はちゃんとした専門出版社だし著者陣も専門家集団です(署名原稿だし)。駅の売店でよく見かけるような、二次資料から抜き出した話を寄せ集めた雑学本より一クラス上のものになってます。書名の「ケンチク」は「薀蓄」との駄洒落関係にするためカタカナ表記なのかな。内容的には建築学や現代建築物の話には入り込まず、歴史的建築物を語るときにちょっと話の種になる事柄に限定です。2014/10/22
naoto
0
昔、「SMAPXSMAP」の「ひみつ」で「東京タワーのてっぺんに住んでる人がいるんだぜ」っていってたけど、エッフェル塔にはエッフェル氏のオフィスが本当にあったらしい。…などなど、小ネタ満載の1冊。「建築体操という競技がある」…僕が作った、という項目はいかがなものか(笑)2013/07/08
ノックアウト
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ピサの斜搭。他の建物が傾かないのが不思議。2010/04/28
彩々
0
2ページ見開きの建築雑学が満載。 『法隆寺五重塔は・・・平屋建て』・・・え?!あ、そうか!2009/06/30