内容説明
本書は、コンピューターと対話しながらの本格的な構造解析が主流となりつつある今日、コンピューター解析の結果から、力の流れ、釣合、変形の性状を読み取り、解釈していく能力を養うことを眼目にまとめられた建築構造力学の入門教科書である。力学の体系を、釣合と変形の幾何学、並列・直列バネ系という3つのキーワードで捉え、全体としていたずらに計算労力を要する例題は避け、初歩の幾何学的な考察に重点を置くことで、平易な理解が得られるように配慮されている。
目次
力の概念
力の演算
モーメント
力の釣合
支点と節点、骨組の構成
反力の算定
応力と応力図
はね出し梁、ゲルバー梁、重ね梁
静定ラーメンの応力
静定トラス〔ほか〕
著者等紹介
小野瀬順一[オノセジュンイチ]
1942年東京都に生まれる。1965年東北大学工学部建築学科卒業。現在、東北工業大学工学部建築学科教授(耐震構造学専攻)、工学博士、東北建築賞受賞(基本構造設計)2000年
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