内容説明
人間には視覚、味覚、聴覚、臭覚、触覚等の感覚があるが、茶の湯ではこの五感すべてを動員して茶会に望む覚悟が要求される。例えば露地の変化の場面では、目(視覚)で場の景観の変化を見取り、耳(聴覚)と鼻(臭覚)で木々の梢の奏でる松風や青葉の臭いを感じ、手(触覚)と口(味覚)で蹲居(つくばい)の水の冷たさや暖かさを感じるなど、露地庭の所作だけでも、多くの感覚に巡り合えると同時に緊張感と愉しさを味わう事が可能なのである。
目次
茶の湯と心理学
平安雅の心理
茶の湯の芸術的心理
茶の場に見る記憶の心理
茶の湯における誘意性
生活の中の茶の湯
茶の湯の創造性
「好み」の心理
周回の心理
「かおり」の心理
侘びの心理