内容説明
古来より日本人は、雨を身近に感じ、ふれあい、その風景を愛でてきた。雨にまつわる事象を紹介しながら、日本人が雨との交渉の中で築き上げてきた風景体験、文化的伝統を通して、雨の風景を再発見し、環境形成のあらたなる規範を提供する。雨の風景を通して「景観とは何か」をまなぶ、新しい景観論。
目次
1 季節の雨に学ぶ
2 日常の風景と雨の演技
3 技芸と雨景―雨景の表現様式を探る
4 雨とアメニティの道を探る―雨の姿と意味
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ryo
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雨をただの自然現象を越え、文学的視点、文化的視点等色々な視点から、風景論として書かれている本。雨というものに対して様々な視点からアプローチし、雨の長所・魅力を説かれていて興味深い一冊だった。私にとっての「名雨」を探してみたい。2010/05/25
yuzi
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うむ。ちょっとこうもりみたいな本だった。工学的な視点での風景論の本かと思ったら、かなり文学的?な言葉が使われている。しかも使い慣れてない感じで拙い。通して読み直してないのか、わざとなのかまったく同じ文章が出てきたり、素直に読めない本でした。建物の設計者とか街づくり担当の人なんかには読んでほしいかも。不思議な本でした。2022/11/03