目次
第1章 物見と塔の狭間で
第2章 博覧会の置き土産
第3章 ハレの場の演出装置
第4章 舞台としての都市・建築―東京
感想・レビュー
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1995年刊。明治~昭和初期の「モダン都市・東京における繁華街の空間の特性、およびそこで営まれた人々の生活や出来事にまつわる話」(後書きより)を綴ったもの。明治に入り一般の建物に現れた塔屋の意匠をめぐる一章、勧工場から百貨店へと至る二章、カフェ、ショーウインドー、銀座の夜店等、集客の力場として発展する都市空間を語る三章、丸の内、日比谷界隈の発展を追う四章の構成。多少聞き齧ったことがある人には物足りないかも。自分は一章の塔屋の話、北村薫さんのベッキーさんシリーズにも登場する銀座の夜店に関して興味深く読んだ。2018/11/10