内容説明
本書は、アントニオ・ガウディ・イ・コルネットが青年時代に記した自筆原稿ならび晩年に残した言葉を中心にして、ガウディが建築制作の生涯を通して、私たちに語りかけた事柄を整理したものである。
目次
1 アプローチ―ガウディのヴィジョン・空間・造形をめぐって
2 ガウディの覚え書
3 ガウディが残した言葉
感想・レビュー
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paluko
6
「現在の社会は、特権の利益に向かっているのではなく、世界全体の利益に向かいつつある。(略)キリスト教聖堂は、すべての人々が、悪人さえもが、入ることが許されるのである」(81頁)「機械の使用の必要性が日増しに増大するだろう。というのは、労賃の高騰(略)と手間賃のかかる頑丈な材料の使用がそれを要求するからである」(145頁)「機械による工場生産は、工業製品を安価にはしたが、労働力を一層高価なものにもした。この事実はすべての分野に広がり、建築もその影響を被っている」(47頁)思想・哲学・社会と建築の密接な関係。2024/12/16