目次
序章 住まいの計画・住まいの文化―住居研究の四十年
第1編 戦後日本の住宅計画―近代化への志向
第2編 住宅計画の展開―個性を尊重する住まい
第3編 住居集合のあり方―個と全体のかかわり
第4編 文化としての住まい―「いえ」と「まち」調査紀行
感想・レビュー
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「51C型」の提案者である鈴木成文が雑誌等に寄稿した文章をまとめて、書籍にしたもの。「51C型」はのちに公団住宅の一般型として広く普及する2DKの原型であるが、著者は生活像の急激な変化に対し、この平面形式が未だに画一的に踏襲されている状況を憂慮している。「51C型」以降の仕事では、住居計画を規定型・順応型に分け、それぞれの方向での設計手法を模索する試みなどが見受けられた。一貫して、不断の研究と調査に基づく、時代に即応する理念を掲げた住居計画の必要性を説いている。2012/12/18