内容説明
自分が感じいることで、見まちがいであったこと、うっかりしていたこと、他人に言われてその気になっていただけのことなども多い。そこで、他人の感じ方、自分の感じ方を知ろうとしなければならない。そのためには、感じ方が対象の性質と人間の側の構えから生まれ、それは人間の行動として、個人のまとまりをも形成しているので、観察、分析することができるのである。
目次
1 物の物らしさ、人の人らしさ―個性からランドスケープまで(テクスチュアの心理学;景観の成立)
2 木の質感(木の肌;人間の好奇心)
3 金属の質感
4 風合いと風味(風合いのよさ;官能検査とアセスメント)
5 金色、銀色、江戸紫、京紫(メタリックカラー;色形問題)
6 見かけでよいのか(質感に対する信頼;シミュレーション)
7 多様な質感を組み合せわる
8 新しいものとの対話(動きの象徴性;センサー)