春陽文庫 探偵小説篇<br> 更生記

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春陽文庫 探偵小説篇
更生記

  • 佐藤 春夫【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784394980155
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

狂女の救済!
精神病理学を応用した人の死なないミステリー。
佐藤春夫は性格描写と心理描写がほんとうにうまい。
池澤夏樹(作家)

天才作家・島田清次郎(シマセイ)をモデルに描く問題作!
文豪の傑作推理、70年ぶりの文庫化!
谷崎、芥川、佐藤とならべると、佐藤春夫が最も探偵小説に近い作品を書いている。探偵小説風の作としては、前記「中央公論」増刊にのった「指紋」が最初であるが、これなど純探偵小説といっていいものだし、本巻にのせた三篇なども、ほとんど純探偵小説なのである。ここに佐藤春夫の特徴がある。彼は探偵小説を他の作家のように軽蔑せず、それを意図して書く場合があるように思われる。戦後に発表した「女人焚死」なども、よく調べた犯罪推理の物語で、他の何よりも犯罪推理に力がはいっているのでも、それがわかるであろう。   江戸川乱歩(東都書房版『日本推理小説体系1 明治大正集』解説より)
                      
あらすじ
医学生の大場は、ある晩、自殺を図ろうとしている女性を保護し、姉と共に暮らす自宅へと連れ帰った。だが彼女は頑なに事情を語らず、警察へ行くことはおろか、名前を明かすことも拒み続けた。大場に相談を受けた猪俣助教授は、彼女が心因性ヒステリーであることを見抜き、精神分析を用いて少しずつその病因を解き明かしていく――。大木志門「佐藤春夫と島田清次郎」、吉田精一解説も収録。
〇解説・日下三蔵

装画・横尾忠則 装丁・柳川貴代

内容説明

医学生の大場は、ある晩、自殺を図ろうとしている女性を保護し、姉と共に暮らす自宅へと連れ帰った。だが彼女は頑なに事情を語らず、警察へ行くことはおろか、名前を明かすことも拒み続けた。大場に相談を受けた猪俣助教授は、彼女が心因性ヒステリーであることを見抜き、精神分析を用いて少しずつその病因を解き明かしていく―。吉田精一解説、大木志門「佐藤春夫と島田清次郎」も収録。

著者等紹介

佐藤春夫[サトウハルオ]
1892(明治25)~1964(昭和39)年。和歌山県生まれ。慶應義塾大学部文学科中退。生田長江に師事し、与謝野鉄幹・晶子夫妻の薫陶を受けた。1909(明治42)年から抒情詩を発表。1917(大正6)年の「西班牙犬の家」、19年の「田園の憂鬱」で注目を集め、詩、小説、随筆、評論、戯曲、童話と幅広い執筆活動を続けた。探偵小説を好んで手がけた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

51
精神科医の猪俣助教授の助手が助けた謎の美女。身元を明かさない上、ヒステリーの症候を示し、死を求める彼女、辰子の身元を探る内に華族であり、一時期に持て囃されていた作家とのスキャンダルがあった事が明らかになる。だが、兄である青野男爵も頑として口を割らない。一体、彼女の過去に何があり、今の状態となったのか。本作は口さがのない世間と文壇によって発狂に追い詰められた作家、島田清次郎の事件を基に編まれたミステリーである。しかし、辰子の症状や青野男爵が口を噤む理由を巡る心理ミステリーとしても見事でほれぼれとしてしまう。2025/06/26

Inzaghico (Etsuko Oshita)

8
命を救ってもらったものの身元を明かさない若い女性(のちに華族令嬢とわかる)と、新進作家とのエピソードは、島田清次郎と海軍軍人の娘との関係から発生した事件を元にしているが、本作ではさらにひとひねり加えている。 この若い女性と、本作で探偵役を務める助教授の丁々発止の心理合戦がひりひりする。令嬢を挑発したときは、彼女が死んでしまうのではないかと、こちらまでひやひやした。 最後にツェッペリンを登場させて急に終わらせるのは、斬新だったな。2025/03/23

Gen Kato

3
佐藤春夫が新刊で!と嬉しくなって即買い即読了。佐藤春夫による島田清次郎レポートみたいな部分がいちばんの読みどころなのだけれど、ミステリとしてひじょうにおもしろいです。2025/02/04

mitou umo

2
佐藤春夫の文庫が新刊で買えるとは。しかもしませいをモデルにした心理探偵小説!ということで佐藤春夫初チャレンジ。かなり面白かった。秋聲モデルのキャラが面倒見良くて良かった。2025/03/07

dokuni_san

1
読みやすい。いろいろと残る疑問や謎はあるものの爽やかな読後感でよかった(むりやり感もあるけど)。 猪俣助教授のキャラクターも良かった。2025/05/23

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