出版社内容情報
「愛の行方」を書きながら、そもそも「愛」ってなんなのだろうとずっと考えていました。
自分にとって大切な小説になりました。
井上荒野
「姦通」していた男女が熊に殺された――。
閑静な別荘地で起きた事件は、愛に傷ついた管理人の男女と、6組の夫婦に何をもたらしたのか。
愛の行方の複雑さを描く傑作長編!
運命の人からきらわれたり捨てられたりすることもある。
「このふたりは姦通していた」何度読んでも笑ってしまう。まるで私宛の手紙みたいだ。
――小林七帆
伽?子と七帆はひと続きなのか? 結局俺は、伽?子を愛したときから、ずっと同じことをしているだけなのか?
――小松原慎一
そりゃあそうよね。男と女のことなんて、全部間違いみたいなものよね。
――柊レイカ
ふたりはとんでもなくうまくいっている、幸せな夫婦なのだから、相手の挙動の変化には敏感なのだ。みどりはアトリエに忍び込むことになった。そして知った。
――神戸みどり
テントの外には熊が、人食い熊がいるのだ。だが純一は、再び愛の体に没頭する。そう、愛に没頭するのだ。
――野々山純一
装丁 大久保伸子
装画 杉本さなえ
内容説明
「姦通」していた男女が熊に殺された―。閑静な別荘地で起きた事件は、愛に傷ついた管理人の男女と、6組の夫婦に何をもたらしたのか。愛の行方の複雑さを描く傑作長編!
著者等紹介
井上荒野[イノウエアレノ]
1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒。89年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞を受賞してデビュー。2004年『潤一』で第十一回島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で第一三九回直木賞、11年『そこへ行くな』で第六回中央公論文芸賞、16年『赤へ』で第二十九回柴田錬三郎賞、18年『その話は今日はやめておきましょう』で第三十五回織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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