出版社内容情報
豊臣から徳川へ時代が動こうとしている中、
木曽の山中では、山大名・紅面夜叉の隠し財産をめぐり陰謀が渦巻いていた
内容説明
時は豊臣の世から徳川の世に移りつつある頃―。全身に紅を纏った木曽の山大名・紅面夜叉は、卒塔婆弾正の娘・香織との婚礼の日を迎えていた。実は卒塔婆弾正の狙いは紅面夜叉の莫大な埋蔵金。しかしその山城に両者を討ち取るべく上月玄蕃が奇襲してくるという知らせが…。一方、家を飛び出し旅をしている真田幸村の嫡男・大助は、好奇心から混乱の山城に自ら飛び込む。紅面夜叉の秘宝のありかを示すという鏡をめぐる熾烈な争奪戦、そして香織の行方は…。意外な展開に読む手が止まらない伝奇時代活劇。
著者等紹介
都筑道夫[ツズキミチオ]
昭和4年(1929年)、東京に生まれる。早川書房で日本版“エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン”の初代編集長を務め、“ハヤカワ・SF・シリーズ”の創刊にも尽力。昭和36年(1961年)に『やぶにらみの時計』で作家として再デビュー。ミステリやSF、時代小説など幅広いジャンルで執筆活動を行う。平成13年(2001年)に『推理作家の出来るまで』で第54回日本推理作家協会賞、平成14年(2002年)には第六回日本ミステリー文学大賞を受賞。平成15年(2003年)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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