出版社内容情報
伝説の剣豪・塚原ト伝に師事し常陸の国で一派を打ち立てた諸岡一羽斎は、このところ病状が悪化し床に就くことが多くなっていた。三人の弟子のうちで最も剣の腕が立つ根岸兎角は、師匠の看病もよくしていたが、ある日剣の秘伝書を盗み失跡してしまう。
残る二人の弟子、小熊と泥之助は激怒し、秘伝書を取り返すべくその後を追おうとしたが、師匠は二人が追うことを許さなかった。
数年後、剣を腕を鍛え上げた小熊は江戸へ発ったがー。
表題作『剣法一羽流』ほか、運命に翻弄されながら生き抜く男たちの姿を描く池波正太郎初期短編時代小説四作品を収録。
内容説明
伝説の剣豪・塚原卜伝に師事し常陸の国で一派を打ち立てた諸岡一羽斎は、このところ病状が悪化し床に就くことが多くなっていた。三人の弟子のうちで最も剣の腕が立つ根岸兎角は、師匠の看病もよくしていたが、ある日剣の秘伝書を盗み失踪してしまう。残る二人の弟子、小熊と泥之助は激怒し、秘伝書を取り返すべくその後を追おうとしたが、師匠は二人が追うことを許さなかった。数年後、剣の腕を鍛え上げた小熊は江戸へ発ったが―表題作「剣法一羽流」ほか、運命に翻弄されながら生き抜く男たちの姿を描く池波正太郎初期短編時代小説四作品を収録。
著者等紹介
池波正太郎[イケナミショウタロウ]
大正12年(1923年)東京・浅草に生まれる。昭和20年鳥取の美保航空基地で終戦を迎える。二十五歳の時、作家長谷川伸に師事し、脚本家になることを決意。三十七歳、「錯乱」で第四十三回直木賞を受賞する。時代小説には、武将もの、剣豪もの、忍者もの、仇討ちもの、世話ものなど多種多様ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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