内容説明
誰にでも起こりうる親の介護。『中日・東京新聞』記者が書く人気のコラムが1冊の本に!
目次
1 ダブル介護の到来―二〇一六年(家族で力を合わせて;母の好物が分からない ほか)
2 病院の母と施設の父―二〇一七年(自分ひとりではない。あなたもひとりではない;正月に一時帰宅でくつろぐ ほか)
3 父の他界―二〇一八年(老いていく自分に気付いていた;孫にお年玉を手渡す ほか)
4 老いゆく母の喜びと悲しみ―二〇一九年(節目で感じる老いの進行;病で時間の感覚が失われる ほか)
5 介護される側の人生に関心を持つ―介護の苦労が軽減
著者等紹介
三浦耕喜[ミウラコウキ]
1970年、岐阜県に生まれる。京都大学経済学部卒業後、92年に中日新聞社(関東地方では東京新聞を発行)に入社。前橋支局、渋川通信部を経て96年より政治部。首相番、社民党、防衛庁(当時)などの各担当を務め、06~09年までベルリン特派員。政治部に帰任後は野党キャップ、首相官邸キャップとなるが、12年に過労で5カ月間仕事を休む。復帰後に生活部に異動し、14年、両親の介護のため転属を希望。岐阜支社デスクとなり、15年に名古屋本社生活部に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tui
15
(感想ではないけど、あるページが素晴らしすぎたので以下そのまま抜粋です) リュックから一冊取り出す。「わけあり記者っていう本です。ここに三浦耕喜と書いたるでしょう」 手に取ってしばし眺める母。「これは本かね」「そうです。これは本です」。 初等英語の教科書のようなやりとりを繰り返し、息子の耕喜が本を書いたらしいと理解してもらう。あらためて表紙を眺める母。 「どう?」。そう問うと、母は背表紙をつまみながら答えた。「ここが固いでええね」。 何か違うが、まあいいか。「ええね」と母にほめられた。2021/05/23
くまこ
2
うつ、パーキンソン病を患う記者のダブル介護。タイトルだけでもしんどいが、小さな幸せを見つけている作者に尊敬しかない。深刻な内容なのに、軽やかさもある文章になんだか救われた気分がする。2021/12/25
tomoaoso
0
記者が書いただけあって読みやすい。 介護本に興味があるけど読む事に抵抗がある人に読んで欲しい。 「親に対して敬語で話す」、「介護される側の人生に興味を持つ」など参考になる所もあり、「不安から遠ざかる本能」には耳が痛い。2020/09/23
kaz
0
過労うつでパーキンソン病を患った記者による両親の介護をつづったもの。苦労話の類と言えばそれまでだが、「介護をする側の幸せが大切」「親の人生に興味を持つ」等の考え方は参考になる。2020/08/21
よっしー
0
介護の為に「使える物は使う」事が大事ですね。2020/04/28




