出版社内容情報
無頼派作家×天下のタワケモノ無頼派作家×天下のタワケモノ
坂口安吾が描く、若き日の信長の姿とは―
坂口安吾[サカグチアンゴ]
著・文・その他
七北数人[ナナキタカズト]
編集/解説
内容説明
安吾の信長は鬼神のごとく業火の中を駆け抜ける。歴史小説史に特筆される圧倒的名作!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
187
本書の信長には二つの面がある。一つは安吾の観念を血肉化した信長。彼は認識の魔であり道三の後継者だ。もう一つは泥沼を這いずり回って生きぬく信長。そしてこの二つを結びつけるのが濃姫ではないか。マムシの下から来た濃は病弱だが、信長にとって精神の遊び相手…で語弊があるなら、対等に話せる相手だった。「オレダ。織田信長とは。どうです。織田信長ッて、こんなのさ」と濃の所へ遊びに行く。「青鬼の褌を洗う女」のように濃の内面を描いたら、全く別の小説になってしまったかもしれないが、できれば信長と濃の話をもっと書いてほしかった。2024/06/15
回天アセロラ
9
「麒麟がくる」の理解を深めるために読みました。桶狭間の戦いまでだけど、ためになりました。2020/02/05
Lisa Tada
4
ダメだった。。。読メでも 大変みなさん 高い評価を書いていらっしゃる。私は どうにもこうにも、読めなかった。62ページまで 辛い辛い思いをしながら読み進めたが、もう駄目だー!ということで、挫折。人生で読書中に挫折した本なんて、2~3冊なんだけれど、意地だけでは 読めなかった。どうにもこうにも 文章が合わない。そもそも戦国時代物も、苦手なんですが、坂口安吾なら読めるかと思ったら (1)戦国物(2)文体 の2つの要素が どうにもダメダメだった。時間もったいないから、読み進めることに挑戦するのを、もうやめます。2022/10/22
デルタアイ
3
いろんな人が織田信長を描いてきたが安吾の信長は少し剽軽な感じ 何故か時代小説を読んでるあの堅苦しい感じは皆無 道三との奇妙な縁もしかり 尾張国内においても敵、味方さまざまな出会いがある 基本敵で評価は皆口揃えさんざんな言いようだが 天下をとるのはバカコボレのないバカだったんだ ☆8.72024/11/05
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- 和書
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