内容説明
徹底した放浪、世間から見れば落伍者の烙印を押される俳人・尾崎放哉。エリートから落ちるところまで落ちぶれて行った…その生きざまから滴り落ちた一滴に心ザワツクものがある!
目次
一日物云はず(須磨)
四十男妻なし(小浜・句稿)
迷つて来たまんま(小豆島)
遺したコトバ(随筆・書簡)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青木 蓮友
6
よかったー、思った以上によかった。そして、なんと女性には、少なくともわたしには考えつきもしない発想だろうと思った。「くどくど」というか「だから何」というか、いちいちめずらしくてなんだか可愛い、面白い。そして亡くなる前年、友達の萩原井泉水に<硬いような筍を食べすぎて腹の中に藪ができやしないか心配>などということを書き送っていて、、正直ぐっときてしまった。放哉と同じ時代に生きたかった、会ってみたかった、こーんな心底思ったのは初めてかもしれない。死後90年も経ってからこうして感動している不思議、もっと知りたい。2016/10/29
kaolu
1
四十男の孤独感、共感するな〜。悲壮の中にもユーモアが見え隠れし、日々の生活を噛みしめて生きてる感じ。でも享年が41歳だったなんて…。2023/05/28
tamagawaya
0
さみしさが身に染みる2016/12/30
hyuga
0
背中が寂し過ぎる。又吉さんの部屋にも放哉の句集があった。2015/12/20
うずらん
0
☆☆☆☆2023/01/07