山頭火版画句集―版画家・秋山厳の世界

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  • サイズ B6判/ページ数 111p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784394902607
  • NDC分類 733
  • Cコード C0092

内容説明

放浪の俳人・山頭火の世界を彫り続ける版画家・秋山厳の集大成。

目次

松はみな枝垂れて南無観世音
炎天をいただいて乞ひ歩く
分け入つても分け入つても青い山
この旅、果もない旅のつくつくぼうし
生死の中の雪ふりしきる
どうしようもないわたしが歩いてゐる
落ちかかる月を観てゐるに一人
まつすぐな道でさみしい
ほろほろ酔うて木の葉ふる
雨の山茶花の散るでもなく〔ほか〕

著者等紹介

秋山厳[アキヤマイワオ]
1921年大分県竹田市に生まれる。1956年日本板画院会員となり、棟方志功に師事。版画制作に取り組む。1970年俳人・種田山頭火の句をモチーフにした木版画を発表。民俗学に根ざした民話、仏教から啓示を得たモチーフ、動物、そして山頭火版画により、孤高にして洒脱な独自の木版画表現を確立。現在まで3000点を超える作品を発表している。国内主要都市にて250展以上、海外28展の個展を開催。2003年フランス・エングレービングビエンナーレ展に招待出展。日本美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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書の旅人

6
また、心が疲れたか…。酔いどれた頭で、自分の姿を重ね合わせながら、6畳一間の部屋で独り、頁を捲った日々を思い出しました。あの頃、私の唯一の支えだったのは、淋しさの中にも僅かな希望の光射す句と、荒々しくも温もりを感じる画でした。去るか、留まるか…。また、選択の日は確実に近づいているようです。2019/06/06

書の旅人

0
きっかけはラジオCM。山頭火の句が頭に残り、ある日導かれる様に書店へと向かった。しかしあるのは、どれも高額な本ばかり。それでも諦め切れず探し続けていると、この本に出逢った。句ばかりでなく、一緒に添えられた画から、目が離せない。この値段なら、赤貧な自分でも…、否金じゃない、正に出逢いなのだ。押し戴く様に手にするや、小走りにレジへ。早く読みたかった。途中、信号で止まるたびに、僅かな明かりの中で頁を開けば、言葉が、画が、何かを語りかけてくる。あんなに逸る気持ちで帰ったのは、初めてだった気がする。

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