内容説明
坂口安吾生誕100年。無頼派作家“坂口安吾”の彷徨の足跡を辿るフォト・エッセイ。名作「桜の森の満開の下」を収録。
目次
空と海が残っていた
桜の森の満開の下
礼拝堂
土にくぐもる
遠まわり
○○○のめがね
松之山
わくら楼
石の思い
やさしい雨〔ほか〕
著者等紹介
坂口綱男[サカグチツナオ]
写真家/日本写真家協会会員。1953年8月、群馬県桐生市に坂口安吾の長男として生まれる。1978年よりフリーのカメラマンとして広告、雑誌の写真を撮る。同時に写真を主に文筆、講演、パソコンによるデジタルグラフィック・ワーク等の仕事も行う。1994年11月、安吾夫人・三千代が逝ってからは、息子のスタンスから作家「坂口安吾」についての講演などを行うことになる。また写真と文で綴った「安吾のいる風景」写真展を各地で開催。2006年坂口安吾の遺品を新潟市に寄贈し、デジタルミュージアムを立ち上げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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国士舘大学そっくりおじさん・寺
66
坂口安吾の息子さんでカメラマンの坂口綱男さんが新潟や群馬で連載した、安吾の生涯を追うフォトエッセイ。私は写真の事はわからないが、ページをめくる度にインパクトを感じる写真ばかりだった。どれも目の前にドスンと置かれたような気がした。綱男さんは2歳で安吾に死別されているので、安吾の思い出はほぼ皆無なのだが、取材の度にひとつの成果を持ち帰ったような写真である。母・三千代さんの写真もある。安吾絡みの本で見る三千代さんの写真は若い頃のものだが、当然その後の人生もあった事を思い知る。高知の土産を不吉に思う気持ちが辛い。2019/10/18
木之下
2
坂口安吾の息子さんによる(息子さんは写真家)フォト中心の安吾本。実際に父である安吾が暮らした町や家、いった場所などを巡って感想を述べている。2017/02/06
シロツメ
0
著者の父である坂口安吾ゆかりの場所や物の写真と、それにまつわるエピソードで構成されたフォトエッセイ。ゆかりの場所はもう当時の面影が無いところが多く、どちらかといえば遺書や妻にプレゼントしたネックレスなど本人が遺した物の写真がエピソードと共に気になった。エッセイの中で言及された「黒谷村」「吹雪物語」等は未読なので後で読みたい。2017/08/05
hiratax
0
(20060920)なんかしら活動はしてるんだけどぱっとしない二世が綴る「父と私」ネタは大味。2006/09/20
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