内容説明
現在、私は故郷をはなれて、お花に携わる仕事をして生活していますが、くじけそうなときやお花をきれいだと思う心のゆとりがないとき、私は時々みすずさんの詩を読みます。そうすると長門の美しい景色が浮かび、それとともに幼い頃私が見た景色や、草や花の優しさや、家族の温かさを思い出します。それらは、私を元気にしてくれたり、優しい気持ちにしてくれたりします。そして、このたび、そんな私の大好きなみすゞさんの詩に、押し花を使ってイラストをつけた本が出版されますこと、大変うれしく思います。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メルティ
26
この方の詩はしみじみいいな。少女みたいに純真で無垢なんだけれど、一方ではおばあちゃんみたいに温かでなつかしくて。そしてきちんと芯があって。私にとっては、新しい感性をもたらしてくれるものというよりは、きつく結んでしまった感情の紐を、そっとほどいてくれるようなものなのです。栗原佳子さんの、押し花を使った挿画も、どれも繊細で愛らしくて、みすゞさんの詩にピッタリです。2013/09/15
chiko
1
だれがほんとをいうでしょう わたしのことをわたしに 2022/11/04
ひ
0
花に纏わる詩画集。 草の名、 星とたんぽぽ、 だれがほんとを、 灰、 空色の花、 こよみと時計、 どんぐり、 お花だったら、 等。 七五調の豊かな表現で、大人になって忘れてしまった自由な発想を取り戻させてくれる一冊。花の画に目を止めることで普段よりもゆっくりと詩を楽しめる 2025/06/08