内容説明
二度と卒業生から加害者を出さない!日体大が企画した「一生もの」の講義。生徒に暴力をふるった以上、スポーツ指導をする資格はないと言わなければならない。このことを、本書で紹介した子どもたちが死をもって証明している。
目次
第1章 法医学教員だった私が日体大に行った理由
第2章 学校・部活動における重大事故・事件から学ぶ研修会(日体大卒のバレー部顧問による不適切な対応で死亡した草野恵さん;中学強豪柔道部の顧問から「なぶり殺し」にされた村川康嗣君;剣道部顧問の暴力指導により、「内臓が煮えて死んだ」工藤剣太君;灼熱の中、ラグビー部の顧問からの執拗な「罰走」により「体温43度」で死亡した宮脇健斗君;野球部で仲間が受ける体罰に耐えられず、死を選んだ山田恭平君;「友だちにお菓子をもらって食べただけ」で、死に追い詰められた大貫陵平君;「いじめから友達を守れなかった」悔しさから命を絶った篠原真矢君)
第3章 日体大に来て、見えてきたこと(「日体大生」「日体大卒」と体罰;なぜ体罰は残り続けるのか;体罰の免罪符である「信頼関係」とは?;体罰はなぜいけないのか;フォローのできない教師と「指導死」;なぜ学校は「隠蔽」しようとするのか;教育委員会は悪の巣窟か?;学校部活動の語り尽くせぬ問題点)
著者等紹介
南部さおり[ナンブサオリ]
日本体育大学スポーツ文化学部武道教育学科准教授・医学博士。高知県生まれ。2000年、明治大学大学院法学研究科前期博士課程修了(法学修士)。05年、横浜市立大学大学院医学研究科博士課程修了。05年、横浜市立大学医学部法医学教室助手、06年同助教。16年に日本体育大学体育学部に移り、17年より現職。専門分野は法医学・刑事法学・スポーツ危機管理学。児童虐待やスポーツにおける体罰・ハラスメントに関する問題を、医学・法学等の分野横断的なアプローチで研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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