内容説明
酒の中に真実あり―In vino veritas。古今東西ありとあらゆる酒を真剣に飲みつくす作家による文芸的酒録。
目次
1 酒の博物誌(サケ;サイダー;海南島の米酒;ハーヴィー・ウォールバンガー;ペパーミント ほか)
2 酒場から酒場へ(兵六;カクテルの楽しみ;雪国;「ラインガウ」の荒川さん;白鳥の歌 ほか)
著者等紹介
南條竹則[ナンジョウタケノリ]
1958年東京生まれ。作家、翻訳家、英文学者。『酒仙』(新潮社、1993年)で第5回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。著書・訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
115
ナンジョー先生の本。定番の面白さ。経験値の多さにいつも驚く。なんて豊かな人生(食)。 ツグミのうるか、てびっくり。美味しそうなお酒が多々2025/02/10
Lagavulin
8
小気味良い文体。もっと古いと思っていたが意外と最近の本だった。昭和を感じた。2022/09/30
tetsubun1000mg
8
初読みの作家さんだが英語圏の翻訳家が多い方のようだ。 酒場のタイトルから私の好きな居酒屋の話しもあると期待したが世界中の酒と酒場の思い出話といった感じ。 特に中国や東南アジア系の酒の知識は凄くて知らない事ばかり。 蒸留酒を一升飲んだとか出てくるので大変な酒豪のようだ。 飲んだ酒と酒場だけでなく、世界中のいろんな国を訪れたときの現地の様子や、地元の人達とのやり取りも楽しめた。2021/03/01
スプリント
7
酒と酒場に関するエッセイ 酒場の文化史でもある2021/12/29
qoop
7
江戸・東京の暮らしを受け継ぎ、英文学を専門とし、中国の食文化に造詣が深い著者による酒エッセイ。酒呑みの心情を中核にしながら広がる汲めども尽きない話。ただ博学なだけでなくそれが経験に裏打ちされ血肉となっていく様子が書かれている点、凡百の書にはないほど強い探究心を感じる。個人的に普段自宅で度数の高いお酒を呑むことはほとんどないのだが、本書を読んでつい飲んでしまった。2021/03/07
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