放哉文庫
尾崎放哉句集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 293p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784394700500
  • NDC分類 911.368
  • Cコード C0192

出版社内容情報

帝大卒エリートとしての道を歩みながら、孤独無言の死を迎えた異形の俳人尾崎放哉。その主要五〇〇句余を収録した。,

内容説明

東大卒のエリートサラリーマンから転落、家族を捨て、流浪の果てに孤独死した男の生きざまに何を見るか?…俳句という形でしぼりだした放哉の叫び。

目次

エッセイ・孤独の恍惚(冨士/真奈美)
須磨寺(大正十三~十四年)
小浜常高寺(大正十四年)
京都(大正十四年)
小豆島南郷庵(大正十四~十五年)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

36
自由律句において、山頭火と並び、かつ対極に位置する、尾崎放哉。二人ともに「独り」をうたいながらも、山頭火からは「山」、尾崎からは「海」を、そして、「放浪」と「定住」、人間関係の「内へ」と「外へ」の繋がりという相反するもの匂わせる。どちらも同時代人であり、当時でいえばエリートや資本家の類だが、放哉は自らそれら捨てて、業に入って業に従ったと感じる。2019/04/05

かふ

18
最初は放哉よりも山頭火の苦行僧のような姿の方が好きだったが次第に息苦しく、放哉の人間らしさ(ほとんどダメ人間だが)に惹かれていく。京都の句が三句しかなく、小豆島にたどり着いてからがこの本の半分ぐらいの量だ。そこの俳句はほんと自由律なんだな。羨ましいぐらいに。「西瓜の青さごろごろと見て庵に入る」「今日も夕陽となり座っている」歩行の山頭火と独坐の俳人放哉の自由律は面白かった。2023/06/08

阿呆った(旧・ことうら)

13
< 血がにじむ手で泳ぎ出た草原 >種田山頭火と並ぶ自由律俳句の俳人•尾崎放哉の句集。山頭火は旅をしながら句を詠んだのに対して、放哉は比較的一所に留まりながら句を作っている。エリートでありながら、今で言うアル中で、妻とも離婚し、身を窶してしまった寂寥が、風景が目に浮かぶ句の中に織込められていると思う。2015/08/23

ゆみ

4
「あけがたとろりとした時の夢であつたよ」が大好き。何度読んでもこの一句に世界が広がる。きれいな表現を知るのはわたしに出来るいちばんの贅沢だ。2003/12/05

hm

2
言葉少なくともこんなに風景を情景を書けるのかと、驚き感動した。 わたしの無人島に持って行きたい本を上げるなら、彼の句集ですね。

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