内容説明
家族はひとつになり、いまは、その海の、あふれる光のなかにいる。優しさつむぐ感動の遺作小説。2020年4月24日、新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった外交評論家・岡本行夫。私たちに遺したのは外交の成果だけではない。自然破壊に没頭し、優しさを失った現代人に贈る生命と愛の物語を完成させていたのだ。著者撮影の写真を掲載。
著者等紹介
岡本行夫[オカモトユキオ]
外交評論家。2020年4月24日、新型コロナウイルスによる肺炎で逝去。1991年外務省退官後、岡本アソシエイツ設立。橋本内閣、小泉内閣と2度にわたり首相補佐官を務めた。MIT国際研究センターシニアフェロー、立命館大学客員教授、東北大学特任教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やな
7
元外交官が書いたフォト小説。感謝の気持ちを持つことの大切さを教えてくれる。ちょっと泣いた。2021/03/06
choku_tn
1
岡本行夫さんの趣味がダイビングとマリンフォトで海洋環境保護に関心が深いことは生前から存じ上げていた。沖縄県にある米軍普天間基地の名護市辺野古沖への移設を巡り、岡本さんは当時の梶山静六官房長官の求めに応じ、珊瑚などの保全と基地機能の両立を図る独自案を作成している。(『90年代の証言 岡本行夫』〔朝日新聞出版〕より)。 今回、本書を通じて岡本さんの清澄な心情、鋭い問題認識に触れ、胸が震えた。環境、安全保障、資源…海洋国家日本の海との関係性は複雑で重層的。そこに住む我々はもっとこの領域に目を開かないとダメだ。2022/06/21
kametomo3
0
油断した。泣けます。2021/02/22