感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
来古
2
「網膜脈視症」「就眠儀式」「妄想の原理」「ねむり妻」「胆嚢(改訂)」2023/01/01
嫁宮 悠
2
短篇集。大脳生理学者にして推理作家。江戸川乱歩をして「文学的情熱と哲学の作家」と評せしめた奇才・木々高太郎。 海野十三が科学と探偵小説のハイブリッドなら、木々は医学、特に精神病、神経症を題材にした探偵小説を残し、独自の魅力を放つ。ブロイラーに師事したという設定の大学教授・大心地先生が、精神分析を駆使して人心の闇をあばくシリーズもの三篇や、狂った情愛が招いた悲劇の物語「ねむり妻」などどれも面白い。そして読みやすい。2017/11/21
non
1
24-104:「大脳生理学の権威」にふさわしく?医学を通したストーリーに面白み。なぜ、前説と本文で主役の探偵役大心地先生の読み、フリが違うのか。oui2024/05/22
Y.Yokota
0
読みやすいし面白い。心理学説は今も通用なのか知らないが、読む分には何ら問題なし。医学者ならではの視点は手塚治虫に通じるものがある、かも。2012/01/22
木曜の男
0
この頃の推理作家って理系の人が多いような気がするのは気のせいかな?。しかし得意の心理分析によって立った作品より、おそらく異色作と思われる『胆嚢』の方が一番読ませるというのが不思議。2009/11/29