内容説明
西に北アルプスを望む歴史のある湯の町―浅間温泉の神社境内で早朝、若い女性の扼殺死体が発見された。さらに同日夜、甲府から新宿へ向かう《かいじ》120号でも同じ手口で惨殺された妖艶な美女の死体が…。長野県警・警視庁の捜査で、被害者はそれぞれ大手建設会社『矢萩組』の社長秘書と社長夫人であることが判明した。信州と東京とを結んで行われたこの凶悪な連続殺人事件に、ご存じ警視庁捜査一課の敏腕警部牛王丸武が果敢に挑戦する。そして、長野県警との懸命な合同捜査の末、浮かび上がってきた十六年前の嵐の夜の惨劇。紅葉美しい秋の信濃路と、武田信玄ゆかりの甲斐路をつないで錯綜する忌まわしい因果の糸とは…。―好評の牛王丸警部シリーズ第3弾。
-
- 和書
- 太陽がいっぱい 河出文庫