内容説明
探偵作家クラブの例会で、未発表の探偵小説を朗読して犯人捜しのゲームをすることになった。相手はなにしろ古今東西の探偵小説を読みつくした権威ぞろい、とても駆け出しの探偵小説家が仕掛けたトリックにだまされる面々とは違う。思案に余ったわたしは、畏友神津恭介に相談した。そして渡されたのが、伊豆の温泉ホテルで起こった殺人事件を克明に報告した支配人の手紙だった。その中には真犯人の名と、その犯行の手口を指摘し得るすべての材料が提出されている。あえて、これをそのまま読者諸君にお目にかけよう。諸君の推理は、はたして神津恭介にどこまで迫ることができるか。(妖婦の宿)―明哲如神、名探偵神津恭介がおしまれつつ“引退”した!その名推理の跡を辿る。
目次
白雪姫
妖婦の宿
幽霊の顔
青髯の妻
恐ろしき毒
月世界の女




