感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いたろう
57
表題作他2編。表題作は、戦時中の1943〜44年に書かれた作品。画期的な新兵器の開発、その情報を狙うアメリカのスパイとの攻防という、時節柄の作品で、今読むと何だかなあというところも。雑誌連載後、単行本化されることがないまま、ようやく全集に収録されたのが、「戦争を知らない子供たち」が出た1970年、あの戦争を昔の話として語れるようになってから。「敵国」アメリカとの戦争の話はともかく、一連のスパイ事件の真相、黒幕の謎解きなどは、戦意高揚ものの体を取りつつ、乱歩が、何とか探偵小説らしくしようと努力したと思える。2025/03/23
ヨーイチ
23
代表作とは言えないが、別な意味で有名らしい。発表が昭和19年、一年位雑誌に連載されたらしい。空想戦記物が(こういう物が結構流行っていたと思う、何せ大東亜戦争真っ只中だ)底にある、防諜推理物。まぁコレで中身は推測できる。調べた訳ではないが、負け戦・空襲もチラホラしてきた昭和19年(例の東京大空襲は翌20年で原爆まで行っちゃう)にこんな希望に満ちた日本国を描いている小説は問題有り・嫌悪感を持つ人も多いことだろうが、小生には面白い。ましてや21世紀に生まれた人達とかは別な感覚もあることだろう。続く2026/07/04
まさ☆( ^ω^ )♬
10
「偉大なる夢」は、太平洋戦争中に発表された、国策に沿った戦時下長編小説だった。こんな小説本当は書きたくなかったのではないだろうか。ストーリー自体は何だかなあと思ったけど、トリックの方は流石の乱歩先生といった感じで、種明かしの所だけは楽しく読んだ。その他短編の「断崖」「兇器」は面白い。やっぱやっぱ短編の方が好きかもなあ。2026/08/15
コブタ
6
表題作は戦時中に書かれた戦意高揚物の体を成している。ペリー提督からの繋がりとは驚いた。表題作を読んだ後だけに他の短編2篇は乱歩先生!と思わされた。2025/04/01
白いカラス
4
いかにも時代を反映した作品ですね。乱歩先生の苦労の端端が著書から伺えますね。2025/08/03




