江戸川乱歩文庫<br> 陰獣

江戸川乱歩文庫
陰獣

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  • サイズ 文庫判/ページ数 191p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784394301011
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

実業家小山田六郎氏の夫人静子を脅迫する陰獣・大江春泥のナゾを追求するわたしのまえに展開していった驚嘆すべき真相は何であったか?昭和3年発表の傑作中編「陰獣」と、初期の名作3編を収めた乱歩傑作集!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

吉田あや

68
お人よしで善人な小説家・寒川が、悪夢的で忘れがたい白昼夢のような事件の全容を回顧し語っていく、耽美で倒錯的な愛憎のミステリー。訪れた博物館で寒川は、睫毛の長い夢みるような眼差しと、人魚のように優艶な膚を持った自著の愛読者であるという美しい女性・小山田静子と出会い、心配事を打ち明けられたことを発端に恐ろしい事件へと導かれていく。ある日静子の元に実業家・小山田六郎の妻となる前の女学生時代に恋の真似事をした相手・平田一郎から、自らを捨てた静子への復讐を宣言する手紙が届いた。(⇒)2024/02/08

メタボン

34
☆☆☆☆★ 既読の「陰獣」は、やはりその幻惑的な文体が素晴らしい。オチが二転三転する「盗難」。アングラな見世物小屋で繰り広げられるクラクラするような狂宴会「踊る一寸法師」。仮面舞踏会の趣向が官能的な「覆面の舞踏者」。2021/09/13

KI

25
暗闇が映すものは傲慢な自尊心。2018/09/14

たばかるB

13
江戸川乱歩の奇怪な表現は、推理小説というくくりに囚われず、人間の機微をも描く壮大な世界につながっていると時折感じる。この「陰獣」も精巧にできた殺人事件の推理という展開もさることながら、陰湿で歪んだ性格の犯人が実在するかのように感じるほどの現実味を感じさせる表現には圧倒された。さらに自己の作品をも登場させるファンサービスも取り入れるなど、乱歩の長編作の特徴がふんだんに表れていて、彼の代名詞の作品とも言えるのでは...?2019/02/12

有理数

11
江戸川乱歩による本格推理の傑作中篇。乱歩らしい怪奇趣味と妖艶な雰囲気もさることながら、二転三転する展開はまさに本格ミステリ。また乱歩の他の名作をパロディ的に多用し、そうしたメタ構造から真相を隠そうとする手腕は見事としか言いようがない。それでいてスマートで、一切無駄のない完璧な中篇だと感じた。他数篇も『陰獣』のインパクトには負けるが充分に面白く、残酷で滑稽で、乱歩の世界観をしっかり堪能できる。でもやっぱり『陰獣』がすごい。2014/01/10

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