出版社内容情報
イッセー尾形が宮藤官九郎の脚本で、前代未聞の一人芝居!外国人労働者急増のニッポン。
今から30年前、その先駆けとして来日したのは、30万を超す日系ブラジル人だった。
はるばる地球の裏側からやって来た彼らに、日本社会はどのように見えたのか?
日系ブラジル人が住む団地の一角で、実際のエピソードを基に、イッセー尾形が一人芝居。
日系ブラジル人の観客を前に公開収録で挑んだ。
日系ブラジル人「笑い」と「涙」の30年!
内容説明
日系ブラジル人「笑い」と「涙」30年の物語。イッセー尾形が宮藤官九郎の脚本で一人芝居!NHK「ワタシたちはガイジンじゃない!」(放送人グランプリ2021優秀賞)を形作った、日系ブラジル人の貴重な体験談を書籍化。「労働」「生活」「公衆電話」「リーマンショック」「困難を乗り越えて」―日系ブラジル人たちが語る知られざる日本での暮らしとは。
目次
プロローグ 「ワタシたちはガイジンじゃない!」(脚本 宮藤官九郎)
第1章 労働
第2章 生活
第3章 公衆電話
第4章 リーマンショック
第5章 困難を乗り越えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
茶幸才斎
1
名古屋の団地の公園で上演された、宮藤官九郎の脚本によるイッセー尾形の一人芝居。自治会長ホリイさんは来日したての34歳のロベルトにゴミ分別を指導し、工場の班長カヨさんは38歳の新人ロベルトに作業要領を教え、工事現場監督トシちゃんは52歳のロベルトから公衆電話の行列の謎を教わり、そしてベンチで暮らす64歳のロベルトは寒さと病に堪えギターを弾き歌う。日本で生活する日系ブラジル人たちの生の証言が、これに続く。我々は、知らぬ間に何かを無くしたのだろうか。何というか、日本人の人間としての粒の小ささを思い知らされる本。2023/11/10
wakazukuri
0
イッセー尾形すごい!面白かった。一人芝居で日系ブラジル人の悲喜こもごもの生活を再現した後は、本人たちの告白を見て、あーこれを一人芝居にしたんだと。面白く読めたし、単純に面白いと言ってはいけない気もした。日本からブラジルに移民した人たちも大変だっただろうが、豊かな日本に来て夢破れた日系人もいただろうと思うとつまされる。これを企画したNHK取材班はいい!2024/04/13
funkypunkyempty
0
★★★★2023/11/29




