泥酔文学読本

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784394190011
  • NDC分類 904
  • Cコード C0095

内容説明

すべての文学と酒愛好家に贈る珠玉のエッセイ。古今東西の文学作品に描かれてきた様々なる酒と多様なる酔い方を紹介。

目次

はじめに 陶酔の月ジュース
1 泥酔する作家たち(坂口安吾の酒;べらんめえ文学論 ほか)
2 物語のなかのアルコール(村上春樹の酒;サバイバルはラム酒で ほか)
3 泥酔の文学誌(聖なる酔っぱらいの伝説;楽園へのいざない ほか)
4 酩酊のその先へ…(付喪神の戯れ;酒器愛玩 ほか)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

16
作家と酒にまつわる作品の紹介とエッセイ。古今東西、幅広い作家が取り上げられていて、偏りがなく面白かったです。作家と酒というと破滅的かバカ騒ぎか放蕩か貧乏か、という極端なイメージになりがちで、もちろんそういう内容の話もあるのですが、むしろ作家の作品をより豊かにする酒という小道具に着目した部分(村上春樹とビールとか、シャーウッドアンダソンと酒とか)がより面白かったです。2019/07/27

taku

12
飲んで飲まれて飲んで、読んで読まれて読んで。飲み潰れて読み潰れて、私は静かに眠るのでしょう。そんな日々を求めちゃいないが、アルコールと活字に心地よく酔っていたい。ときには浴びるように。悪酔いすることもあるけれど。笑い泣き怒り、沁みる一杯や一文。酒と文学は人生のよき友。そう感じているのなら、この本をじっくり味わえるでしょう。 2020/08/02

ホッパー

10
素晴らしい本。酒と文学が好きなすべての人ににお勧めしたい。文豪の酒浸りエピソード紹介はただの序章だった。マニアックな作品の酒にまつわる一節を取り上げて、そこから話を膨らませる巧さと知識量に凄みを感じる。2019/11/30

lovemys

4
お酒が苦手な人がコレを読んだらドン引きするんだろぅなぁ~(笑)文豪たちの飲んだくれの日々が、あまりにも酷すぎて怖気づいた(笑)彼らと一緒に飲みたくない(笑)しかし、わたしもお酒はキライではないので、お酒とお酒にまつわるストーリーは、とても興味深く読んだ。お酒が出てくるお話って、魔力を感じるものが多いな。泥酔というか、ほぼアル中の域(笑)こんなにリミッター切れた飲みをしてみたいが、きっと後悔して悶えるんだろうな(笑)これから読む本にお酒が出てきたら、なんだかニヤッとしてしまいそう。とても面白く読めました!2020/12/01

テツヲガルーダ

4
酒と文学から引き出される知識の豊富さに圧倒された。村上春樹の初期の作品、特に「風の歌を聴け」でのビールを飲むシーンの描写は僕も大変好きなシーンだ。このビールは当時はやっていたバドワイザーのスクリューキャップのビールがお似合いだと思う。自分は泥酔する前に眠くなってしまうので破滅的な二日酔いや乱暴狼藉を働いたことはないが、昔の文士はそうとうな無茶をしでかしていたという片鱗を見ることができた。2019/08/27

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