内容説明
神明夢想流抜刀術の祖林崎甚助重信が、北国街道の修行旅で出会ったかずかずの事件を描く剣豪小説の精粋。林崎の遣う抜刀術の神髄とは。近江早川村へと急ぐ林崎甚助の行く手に、土地の風間一門の若者たちが道をふさいだ。鹿島一刀流風間一門の兵法者風間弥次郎との試合を望む林崎に、若者たちは行く手をはばむ邪魔をしたのだった。しかし、甚助が見せた抜刀術の妙技に、一同は目を奪われた。その若者たちの中にいた古池慶之進の屋敷へと招かれ、慶之進の父北兵衛が語るところによると、新宮寺山城の城主新宮能登守久秀に仕官することを弦次郎は望んでいるのだという。弦次郎の美しい娘鈴音に会った甚助の胸は動揺した。北国街道を往く林崎に待つものは。
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