内容説明
野尻湖畔で糸魚川の剣士大河内玄蕃の門弟十人を相手に死闘を展開した相良塔十郎は、傷ついた身を五色の湯でいやしていた。そこで姫とよばれる美女妙と老僕五平に出合った。五平の語るところによれば、妙姫は播州明石六万石の大名高山右近の孫姫であった。ジュアン本田を首領とするキリシタン残党不知火組は妙姫をねらっていた。五平は妙姫の護衛を塔十郎に頼った。かくて、不知火組の魔剣は塔十郎のうえに迫る!一方、三大将軍家光の弟大納言忠長の助命を願う越後新発田の連判状のゆくえをめぐって風魔一族の怪盗女郎ぐものお小夜一味の魔手も塔十郎の身辺に迫った。
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- 和書
- 20 - 冬目景画集