感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぎたろう
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オリジナルの八犬伝のストーリーの中でも,浜路と雛衣が死んでしまうのがどうにも気の毒だったので,この展開は単純に嬉しい。その部分以外は原典を大きく外れることもなく,八犬士それぞれのキャラクターも明るく前向きな感じで描かれており,読んでいて楽しかった。ここで終わるのも一つの形と頭では理解するものの,もう少し先までこの八犬伝を読んでみたかった,というのが正直な感想です。2014/08/23
久美
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再読。あの人もこの人も死なない平和な八犬伝。なんとなく皆のん気な感じで面白い。小文吾と毛野が山手樹一郎的テンプレにはまるとは…ラストはそこで終わりなのか!?な気もするけど上手に端折ってあるなぁと思う。2012/09/03
カツオ
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数年前の正月特別ドラマで見た記憶のある里見八犬伝。房総へ行くと、遺跡とか記念碑をよく見かける。せっかくの千葉県の物語なので、いつかは読みたく思っていたが、今回ついに挑戦。・・・とにかく、面白かった!あっという間に読んでしまった。そんなに都合よく進む?と思わないでもないが、それもまたヤミツキ要素に変化する。でも、山手作品はハッピーエンド傾向の強いアレンジだそうで。しかも、犬士集合で終幕で、その後がない。別の著者版の八犬伝も読まねば、と思った。2009/11/05
アヴィ
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NHKの人形劇のタイトルが新八犬伝なので、本作が原作と勝手に勘違いして、つい読んでしまいました。でも読んで良かったです。どの八犬伝よりも、本作が一番の出来だと思います。極論すれば現代語訳の原典よりもこちらの方が安心して読めます。多少の改変はされているが、当然屋根上の闘いや破傷風の話など主要エピソードは出てくるし、浜路は可愛らしく、玉梓は怖く、キャラクターはみな生き生きとしています。出来うるなら、八犬士揃い踏みの後日譚まで書いて欲しかったくらいハマります。2024/11/11