内容説明
人は老い、そして死んでゆく―これはこの厳粛な事実に直面し,真正面から取り組んで対処した或る一家族の、類い稀れな記録である。生の真実をとらえた感動のフォト・エッセー。
目次
家族のアルバムより
老いのきざし
“そこの2人の男”の手を借りて
チリースミス、ミシガン、それからループたち
イースターバニーは、もう殺してしまったかい?
ああ、何てしんどいことなのかしら
季節の女に征服されて
今夜かも、明日かも、いや1週間後かもしれません
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のり
2
いつか私も認知症となり、同じ運命をたどることになるかもしれないと思うと、胸が苦しくなりました。わからないことが増え続ける中でも、入れ歯を外して自分で食べることを拒否、誰かわからなくても手を握りしめる様子が心に残りました。おじいちゃんが食べない決意をして家族もしぶしぶ受け入れる。本人に理解してもらうのが難しいだけに、家族は在宅介護にかなり苦労した様子がうかがえます。亡くなった直後の写真が目に焼き付きました。2014/02/13
midori
0
死の迎え方について、考えたい。2010/09/06
雨巫女
0
老いとは、と改めて考えさせられる作品でした。2009/08/04